昨年のことですが、
ある日一枚の葉書が届きました。

それは、
ご存じ「運転免許の更新手続きのご案内」っちゅうやつだったのです。



あ~
すっかり忘れとった、もうそんな時期か~
またあの講習受けるの嫌だな~
なんて思いながら中をあけて読みます。

すると、
え~と~

いついつまでにどこそこの更新出来るところまで来なさいね、
で、
次は、



「優良運転者(5年金)」・・・・・・・・・・・



ウォ~!!!
ゴールドだ~!!!



言われてみればここ数年捕まったおぼえが無いぞ~!



うれしい~
憧れのゴールド~!
 

 

 



随分昔に1度だけなったことがあった、
でもあっという間にブルーに戻ってしまったゴールド免許

おかえりなさい、
待ってたよ!



車の任意保険が安くなる~
長~い講習受けなくて良い~
次回更新まで5年もある~



あまりにうれしくて、
廻りにゴールドゴールドだ!
と、
騒いで廻ります。

が、
お前がゴールドなんてなれるわけないだろう、
あんなぶっ飛ばし運転してて、
ちゅうて。
誰も信じてくれません。

まあ、
自分でもちょっと信じられませんでしたけど、
葉書届くまでまったく考えてもいませんでしたから。

 

 



何しろ車大好き私ですので、
どこに行くにも車です。

仕事も通勤も買い物もプライベートも釣りも帰省もいっつも車です。
車の運転をしない日なんて1年に数日くらいしかありません。



そんな私が、
ゴールド免許
俺ってすっげ~!
自画自賛!



いや、
そんなこと言ってる場合じゃない。
すぐに更新に行かなければ!

更新までになんかの違反で捕まったらブルーになってしまう!
のか?
どうかはわかりませんが、
とにかく全ての仕事をおっぽり出して即行ってきました警察署。



警察署まで当然のように車で行きます。
その道中、
超安全運転で、
だって、
このへん白バイ多いんだよね~

 

 

 

 

ここで捕まったらおまわりさんにゴールド免許更新に行く途中だから見逃してって言ったら見逃してくれるだろうか?

なんて馬鹿なことを考えながら無事たどりついた警察署。



早いね~
さすがのゴールド免許

その場ですぐに講習で、
たったの30分です。



いつもなら別日にどっかの会場に行って2時間とかですから、
嫌になっちゃうんですよね。
お尻痛くなってくるし。



ところで、
免許の更新の時って窓口で必ず「交通安全協会」に入ってくれませんか?
とか聞かれるじゃないですか。

あれってどうしてます?

まあ、
入っても入らなくてもどうってことはないらしいのですが、
私は入ることにしています。

だって、
車大好きな毎日車の運転をしている私ですから、
やっぱり少しでも子供達とかの交通安全普及には貢献したいじゃないですか。
たいした金額じゃありませんし。

でね、
地域によって違うようなのですが、
うちの地域では「交通安全協会」に入会すると以前は必ず「免許証入れ」なるビニールのカード入れみたいなのをくれたのです。



・・・絶対に使わんこんなの。



うちに何個もあります。

あまりにも評判が悪かったのかお金がないのかどうなのか、
何年か前からはそれをやめてティッシュをくれるようになったのです。
ポケットティッシュではなくてティッシュBOXを。



前回の更新まではお金払ったらもう帰るだけ、
後日別の場所に行って講習会でしたからそのままティッシュBOX持って帰ればよかったのです。

が、
今回はゴールドなのでその場で講習をうけます。

見ると、
講習を待っている人たちがみなみな手にティッシュBOXを持っています。
だって誰も免許の更新に来るのにティッシュBOXなんか入るような大きな鞄なんて持ってきませんから。

 

 




邪魔そう~
めんどくせ~



で、
受付のお姉さんに言ってみました。
協会には入ります。
でもティッシュBOXはいりません!



するとお姉さん、
え・・・
と、
しばらく考える?

そして、
ではこれをどうぞ!
と、
ポケットティッシュを3個くれました。
 

 



ナイス!
お姉さん。



帰ってからその話をしたら、
なんでもらってこん!と、

女房殿に怒られましたが・・

 

 

 

 

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【真北測定4】



ず~っと昔の若かりし頃の話です。



そんな真北測量は若い私たちの仕事でした。
まあ、
それだけじゃなくて高低測量とか現況測量とかそんな体力仕事は若者の仕事だったのです。

何しろ、
敷地というのは何も真っ直ぐ平らな宅地ばかりではありません。

山あり谷あり、

 

 

雑木林に藪あり、

 

 

川あり水路あり、

 

 

崖あり絶壁あり、

 

 

下手したら海まであります。

藪漕ぎしながら突き進み邪魔な草や雑木などをバッタバッタとなぎ倒しながら進みます。

なんてのはちょっと大げさですが、
本当にそれに近いことも多々あるのです。

なので、
師匠や上司達は行きたがらないのです。

ま、
まさに今の私のようになのですが。



それでも若い私たちは仕事で外に出かけることなんてまだまだほとんどありませんから行くとなると嬉しくて仕方が無いのです。

まあ、
お客さんとの打ち合わせとかお役所との折衝とかまだまだ無理ですから、
私たち若造が外に出ると言えば、

師匠や上司の車の運転手か、

 

 

夜食なんかの買い出しに行くくらいのもんです。

 




今だと、
きっとパワハラとか言われるんでしょうね・・
「運転手やるために大学でたんじゃありません!」
とか言われてやめちゃうんでしょうね。
廻りにそんな話ゴロゴロしてますもんね。

じゃあ何ができるんだよお前・・
じゃあ誰が夜食買いに行くんだよ・・

運転手してると車の中で師匠と1対1でいろいろ話が出来るんですけどね、
そんなの事務所じゃ無理ですもんね。
お客さんと直接顔見知りになれるんですけどね、

あ、
会いたくないのか誰にも・・
相手がいないもんね、
お客様なんだけどね。



ま、
そんな話は置いといて、
毎日毎日事務所でただひたすら図面を描かされる私たち。

鬱屈してきます。

溜まってきます。

あ~

太陽の光を浴びたい!

ってなってきます。

 

で、

上司が「誰か測量に・・」

なんて言いかけると、

 

「はいっ!行きます行きます!」

取り合いです。
外に出たくてしょうがないのです。



では、
「行ってきます!」



すると後ろから上司が、
「ちょっと待て~今日は曇りだぞ~明日でいいんじゃないか~?」

 


いや~
聞こえない聞こえない。
行っちゃおう行っちゃおう!
行くぞ~!
と先輩が。



で、
現地で晴れるのを待つのです。

 

 

正午前後に影がくっきり出ないと真北測定は出来ません。
1時間、2時間、
その間遊んでいやいや待ってます、喫茶店とか行って。
ああ、
もう今日は無理だな・・



出来ずに帰ってきて上司に出来ませんでしたと。
すると、
「ぶぁっかやろう!だから言っただろう!」
と当然怒られるのです。



今なら速攻でなんとか委員会かなんかに訴えるんでしょうね、
パワハラされましたって。
きっと・・

ただまあ、
半分こっちは怒られることわかってやってることですので、
確信犯です。

翌日以降晴れた日に再び測量に出かけます。
2日外に出られる・・

晴れればラッキー駄目ならもう1日出かけられる。



これ、
今だから言いますけど、
けっこうよく使った手です。
私?
いやいや先輩が・・

いや~
本当に悪知恵が働きます。



ただ、
だからと言って担当する図面が減るわけじゃないのでその分残業が増えるだけで帰りが午前様になり事務所にお泊まりになるだけなんですけどね。

それでも外に出たかった。
のです。



あ、
今なら働き方改革とかでどんなに仕事残ってても、
さいなら~って5時で帰れるそうですが。
帰れるって言うか帰らなきゃいけないんだそうですが。

その分管理職の上司が全部やってるんですけど・・

ま、
つまり、
私達ですが。

 

 

 

彼らが管理職になったらどうなるんでしょうね?
きっと会社潰れるんでしょうね。

私たちはその頃には引退してますからいいんですけど、
これで良いんでしょうかね~?

 

 

 

 

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【真北測定3】



ちょっと前の話です。

お客様と打ち合わせしていた際に、
そんな真北測量をしなければというお話しをさせて頂きました。

「まだ良いのですが設計に入る前には真北測量をさせて頂きます」
で、
簡単に説明をします。

「今回の建物は日影規制にかかるので真北を測らないと日影図が描けないので」
「なので磁北では無くて太陽の位置を真北を測量で測らせてもらいます」
と。

 




すると、
「いつですか?」
と、
「いやまだまだいいので先の話ですが・・」

なんかすぐにもやって欲しそうな感じ。



では来週くらいに・・
と、
そういえばしばらく雨だって天気予報で言ってたなあ、
来週は無理かなぁ?



そう、
太陽の位置を影で測る真北測量では晴れていることが絶対なのです。
しかも、
出来ればお昼の正午、
つまり12時前後が一番正確に測定できます。
正午からずれるほど補正値が大きくなるので信頼性が下がるんです。

つまり正午頃に晴れている時しか測量できません。
雨が降っても駄目、
曇っていても駄目、
ということ。



するとお客さんが、
「先生!雨は明後日からで明日は晴れですよ!」
って。

え、
いきなり明日?
え~っと、
スケジュールが、
で、
スマホでシュシュシュと確認します。

あ、
明日ならこれるわ・・



するとお客さん、
「あ~でも明日僕はこれない!」



ははは・・
それは残念、見たかったのね。



ってことで真北測量に行ってきました。
所員を連れて。
一人では出来ないので。



当日の正午の現地は快晴で測定にはばっちりです。

 

 

 

 

そこでさっさと測定をします。

真北測定器での真北測量は太陽から出来る影の位置で北を測定します。

この真北測定器は簡単に言えば日時計です。

 

 

 

 

髪の毛より細い糸の線が落とす影の位置を、
測定する何月何日の何時何分の太陽の位置にあわせて、
真北方向を出します。

 

 

 

 


その方向を平板の上に書き込んでおいて、

その方向が敷地のどの境界線からどれだけの角度の方向なのかを出すために任意の境界線の位置を平板測量にて測量します。

その後事務所に帰ってから測量してきた境界線と測定した真北方向の角度を出してそれを設計図に落とし込むという作業になります。



測定器のセットや平板のセットは少し時間がかかりますが、
真北測定自体はあっという間に終わってしまいます。
シュっで終わり。
あとは境界線を測定するだけです。



なので、
天気も良かったので真北測量はあっという間に終了してしまいました。



すると、
ビューンっと一台の車がやってきます。

バーンとドアが開くと、
お客さんが飛び出してきて、

「もうおわっちゃいましたか?」



いやはや、
見たかったのね。
でももう終わっちゃってしまっちゃいました。

「あ~残念!」
って。



仕方が無いのでもう一度測定器なんかを出してきて、
こうやってこういうのを測定するんですよって説明します。

なんか、
こうやってお客様も家作りに参加して行かれるんだな~って
ちょっとうれしくなっちゃいました。



お昼の測量なので帰りに昼飯を食べます。
道路を走っていると岐阜タンメンの店が見えてきました。



なんか最近よく聞くじゃないですか岐阜タンメン。
有名じゃないですか。
しょっちゅうTVでやってるじゃないですか。
名古屋近辺ではあちこちにお店がありますが、
どこもお昼時は大行列で全然入れないじゃないですか。

で私、
岐阜タンメンって食べたことなかったんですよ・・
行列で入れないんです。



入ってみました。
少し並びましたが。



う~ん・・
不味くはない。



て感じ?



なんでこんなにみんな並ぶんだろう?
不思議だ。

 

 

 

 

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